電磁波シールド樹脂めっき - さくらGS株式会社

電磁波シールド樹脂めっき

電磁波シールド樹脂めっきは、プラスチックの表面に均一な金属膜を形成することで、プラスチックの物性を活かしながら。金属材料に近い電磁波シールド効果を得ることができるめっき処理です。

もし強力な電磁波がパソコンやスマートフォン、テレビなどの民生機器や、電車や自動車、通信網などのインフラ機器に飛び込むと誤動作を起こしたり、全く動かなくなってしまったりします。こうした電磁波の干渉を防止する目的で用いられるのが、電磁波シールドめっきです。

電磁波シールドめっきは電気を流さないプラスチック材料(樹脂材料)に使用されることが多く、高い技術が求められます。

さくらGSの電磁波シールド樹脂めっき

幅広い素材に対応

スーパーエンプラなどの軽量、高性能樹脂への電磁波シールド機能の付与が可能です。

  • SPS / PC / PBT / PI / LCP / PPS など

高い電磁波シールド性を発揮

無電解銅めっきを施すことで高いシールド性を発揮。
無電解ニッケルめっきを施すことで耐食性や耐摩耗性を付与します。

  • シールド効果40dB以上
  • シールド率99%以上
  • 減衰率100分の1以下

めっき皮膜とシールド効果の相関性(一例)

めっき皮膜とシールド効果の相関性(一例)

処理フロー(一例)

表面調整

界面活性剤+硫酸溶液を用いて樹脂表面のエアーポケット除去や濡れ性を与え、均一にエッチングを施す。

電磁波シールド樹脂めっき
STEP
1

エッチング

無水クロム酸+硫酸混合溶液を用いて樹脂表面を化学的に溶解させ、微細な凹凸を形成し、製品とめっきの密着性を向上させる。

電磁波シールド樹脂めっき
STEP
2

中和

エッチング工程から持ち出されたクロムを中和、除去し、次工程以降のクロム混入を防止する。

STEP
3

コンディショナー

樹脂表面を変質させて次工程の触媒の吸着性を上げ、めっき密着性、めっき析出速度を向上させる。難めっき材料で使用。

STEP
4

触媒付与

樹脂表面に「パラジウム・スズ」コロイドを吸着させる。

電磁波シールド樹脂めっき
STEP
5

アクセラレーター

吸着した「パラジウム・スズ」コロイドのスズを除去し、パラジウムイオンを金属化させることで化学めっきの触媒とする。

電磁波シールド樹脂めっき
STEP
6

銅めっき

パラジウムを触媒に、めっきが析出する。
その後は自己触媒にてめっきは成長し続ける。ここで銅の高いシールド性能を与える。

STEP
7

触媒付与

銅めっき上にニッケルめっきを析出させるための触媒工程。
機構は、銅めっきを溶かしながらパラジウムが吸着する。

STEP
8

ニッケルめっき

銅めっき同様にパラジウムを触媒に、めっきが析出する。
その後は自己触媒にてめっきは成長。ニッケルの耐摩耗性・耐食性を与える。

STEP
9
対応規格等
RoHS指令など環境規格
処理実施工場
横浜工場

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亜鉛めっき - さくらGS株式会社
亜鉛めっき

母材表面に亜鉛を析出させることによって、亜鉛が持つ機能や特性を製品や部品に付与します。代表的な防錆処理として広範囲な分野で活用されており、主に鉄製品の防食に極めて効果的、かつ経済的です。

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亜鉛合金めっき
亜鉛合金めっき

合金はある金属に別の金属(または金属)を混ぜてできるものであるため、混ぜるものの質量・割合や特性に左右され性能が決まります。そのため、合金めっきは様々な特性があり、非常に幅広い用途で使用されています。

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無電解ニッケルめっき - さくらGS株式会社
無電解ニッケルめっき

ニッケルは錆びにくい性質を持つ金属であり、色調や強度、強磁性などは鉄に似ていますが、鉄のように錆びることは比較的なく、高い耐食性を持っています。数あるめっきの中でも硬度が高い皮膜を形成することが可能です。

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YCコート(メタスYC) - さくらGS株式会社
YCコート(メタスYC)

YCコート(メタスYC)は亜鉛・アルミの金属フレークとクロムフリーの特殊バインダーで構成される、焼付け型防錆コーティング処理です。亜鉛とアルミのフレークが重なり、有機金属バインダーによって強固に結着します。

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アマルファによるエッチング処理 - さくらGS株式会社
アマルファによるエッチング処理

アマルファは、化学的エッチングにて金属の表面に微細で複雑な凸凹形状を形成する硫酸過酸化水素系のマイクロエッチング剤であり、エッチング後の凸凹部分に溶かした樹脂を流し込み接合することで、より樹脂と金属を強固に接合することができます。

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品質保証方針
品質保証について

さくらGSは、めっきの品質を維持・向上する保証。低価格の保証。納期の保証。そして、サービスの保証。トータルの保証を目指します。当社は、ISO 9001(品質認証)を2012年に取得し、様々な計測器を用いて品質の安定に努めております。

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